喪服が必要になったとき、ふと、そろそろ喪服を買い換えようかと思ったときなどに浮かんでくるアレコレ。
女性の誰もが疑問に思いがちなことを、Q&Aとしてまとめてみました!
今回は基本知識とマナー、保管や買い換えについて解説します。
喪服の選び方はコチラからどうぞ♪
「そもそも喪服って、いつどこで買うの?」
「通夜と葬儀と法事って、それぞれ着るものが違うの?」
「喪服はクリーニング必要?」
「喪服って葬儀以外のシーンで着回せる?」
などなど、一度は知っておきたい情報を中心にまとめましたので、いますぐ買い換えや購入が必要ない方も、この機会に読んでおいてくださいね。
ちょっと長いので、お急ぎの方は目次から疑問に思うところを探してみてください!
- 喪服の基本知識
- 喪服マナーとTPOについて
- 喪服着用後の保管について
- 喪服の買い換えや着回しの疑問
- 令和の喪服マナーは進化している
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喪服の基本知識
喪服には種類があること、喪服と礼服の違いについて簡潔に解説します。
「正喪服」「準喪服」の違いについて知っておくとスッキリするので、ぜひご覧ください。
「喪服はどこで買えるのか?」「セールや相場を知りたい!」という方も、ぜひぜ参考にしてくださいね。
Q1. 喪服の種類とは?正喪服・準喪服・略喪服の違い
A1. 喪服には大きく分けて「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類があり、それぞれ着用する立場やシーンによって使い分けが推奨されます。
また、「喪服」と「礼服」は似ていますが、明確な違いがあります。
1. 正喪服(せいもふく)
着用する人:喪主、遺族
着用シーン:告別式や葬儀、一周忌までの法要
黒無地のワンピースとジャケットのアンサンブルやセパレート、または和服。
スカート丈はくるぶしが見える程度の長めで、襟元が詰まったデザインだと格式高く見えるので、伝統的で厳粛な葬儀にふさわしいです。
2. 準喪服(じゅんもふく)
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着用する人:参列者、親族、関係者など
着用シーン:通夜、葬儀・告別式、三回忌以降の法要
黒無地のワンピースとジャケットのアンサンブル、またはセパレート(パンツスーツも可)。
スカート丈は膝下からくるぶしまでが目安です。
正喪服よりはややデザインの自由度があり、喪服としてフォーマルショップにて取り扱われているものならばOK。
正喪服との差がほぼないので、喪主や親族なども準喪服を着用しても問題ありません。
3. 略喪服(りゃくもふく)
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着用シーン: お通夜、三回忌以降の法要、お別れの会、弔問、平服でと指定された場合など。
黒・濃紺・ダークグレーなどの地味な色のワンピースかスーツ、アンサンブルなどで、綿などのカジュアルすぎる素材やビジネススーツは避けます。
正喪服と準喪服の違いと見分け方は?
実はこの2つ、明確な違いはありません。
和装は正喪服になりますが、洋装はどちらも同じなので気にしなくてOKです。
喪服と礼服の違いは?
「喪服」と「礼服」はどちらもフォーマルウェアですが、着用する目的とシーンが異なります。
喪服(mourning dress)は弔事(お葬式、法事など)に特化した服装で、故人を悼む気持ちを表すために黒無地で光沢のない素材が基本。
デザインも極めてシンプルで装飾が少ないのが特徴です。
礼服(formal wear)は冠婚葬祭などのフォーマルな場全般で着用する服装で、慶事(結婚式、パーティーなど)と弔事の両方に対応できる「ブラックフォーマル」もこの中に含まれます。
弔事では喪服として着用できますが、慶事では小物で華やかさを加えるなど着こなしを変えます。
ブラックフォーマルは弔事の際に「喪服」としても着用できる、「礼服」の一種と捉えてください。
Q2. 喪服はいつまでに準備しておくべきですか?
A2. 「いざという時」に備えて、年齢に関わらず準備しておくと安心です。
・・・とはいえ、なかなか準備はできないもの。
いまはネット通販でも急遽準備することは十分可能なので、方法だけ知っておけば大丈夫です。
急な報せがきても冷静に選べそうもないという方は、前もって準備しておくと安心です。
何もないときほどゆっくり比較検討しながら選べるので、満足度の高い喪服が選べますし、落ち着いて故人を悼む時間を持つことができます。
Q3. 結婚後は喪服を買い替えるべき?
A3. 結婚後の喪服の買い替えは必須ではありませんが、下記のタイミングで一度は検討してみるのもおすすめです。
・年齢や出産による好みや体型の変化
・配偶者出世などによる立場の変化
・配偶者の親族として、地域や家系のしきたりに合わせる必要がある
少なくとも、結婚によって着用する機会は増えます。
20代の喪服を40代でも着用することは可能ですが、サイズや違和感があるようならば、買い換えを検討してみてもいいでしょう。
Q4. 喪服はどこで購入できますか?
A4. 喪服の購入場所は多岐にわたりますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
自分のライフスタイルや重視するポイントに合わせて選びましょう。
百貨店・デパートで購入するメリット
- 専門の販売員から丁寧なアドバイスを受けられる
- 品質の高いブランド商品が多い
- 試着して体型に合ったものを選びやすい
- 丈詰めなど補正サービスも充実している
百貨店・デパートで購入するデメリット
- 価格帯が高め
- サイズが限られる場合がある
- 地域によっては場所が遠い
大手衣料品店(しまむらなど)で購入するメリット
- 手頃な価格帯
- 全国に店舗があり、購入しやすい
大手衣料品店(しまむらなど)で購入するデメリット
- デザインや素材、サイズや品質の選択肢が少ない
- 在庫が豊富とは限らない
楽天市場、Amazonなどで購入するメリット
- 24時間いつでも購入できる
- 実店舗よりも豊富なデザインやサイズから選べる
- 価格が比較的リーズナブルなことが多い
- 自宅でじっくり検討できる
楽天市場、Amazonなどで購入するデメリット
- サイズ感や素材感が分かりにくい
- 色味やデザインが画面越しだと異なる場合がある
- 届くまでに時間がかかる場合がある
楽天市場の場合には「試着チケットサービス」、Amazonならば「返品無料サービス」を使えば、自宅にいながら確認できます。
通販は届くのが遅いというイメージがありますが、喪服に限っては即日発送に対応しているショップもあるので、ショップごと確認してみてください。
(喪服扱っているショップは大体発送も早いです)
楽天市場の「試着チケット」使うと葬儀にも間に合う!?
お呼ばれドレスネタですが、Amazonファッション全共通です
Q5. 喪服を安く購入できるタイミングとは?
A5. セール時期を狙う場合は、年明け(1月〜2月)は新春セールやクリアランスセールで、お盆明け(8月下旬〜9月)は夏物最終セールや秋物への切り替えで、フォーマルウェアが対象になることもあります。
季節の変わり目や特定のオンラインイベント(楽天スーパーセール、Amazonプライムデーなど)を狙うと、質の良い喪服をお得に購入できます。
予算を抑えたいのなら、喪服と小物のセットを検討してみてもいいでしょう。
Q6. 喪服の価格帯や相場はどれくらい?
A6. 喪服の価格帯は、品質、ブランド、購入場所によって大きく幅があります。
- しまむらなどの量販店:1万円前後〜3万円前後
- フォーマルウェア専門店:4万円〜7万円台
- 百貨店やデザイナーズブランド:8万円〜20万円
低価格な喪服は海外製の生地を使用、または縫製が海外でおこなわれるものも多いですが、見た目にはいまふうのデザインになっているので、大きく見劣りすることはありません。
コスパ重視の方には満足できる品も豊富です。
高価格になるほど生地や縫製も国内産になり、ポリエステルよりもウール混やキュプラなどの天然素材が使用されるようになります。
立体裁断によってフィット感やフォルムの美しさにもこだわっているため、長時間でも着心地が良く、どの角度からも美しく見えるのが特徴です。
着用頻度や予算、求める品質や機能性などを考慮して、納得できる最適な一着を選びましょう。
生地と縫製、どっちも日本製という喪服はかなり少ないです。
多くは生地か縫製どちらかだけが日本製、またはどちらも海外製です。
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↑ こちらは裏地も部分使いの生地もすべて日本製、縫製も国内最高峰の技術によってつくられた、高品質なレディース喪服です。
喪服マナーとTPOについて
シーン別のマナーやパンツスーツのこと、「平服ってなに?」という喪服の疑問についてまとめました。
Q7. お通夜・お葬式・告別式・法事で服装は変えるべき?
A7. 厳密に服装を変える必要はありませんが、それぞれの家庭や法要の性質に合わせて、より適切な服装を選ぶと丁寧です。
通夜
近年ではお通夜も準喪服(黒のワンピースとジャケットのアンサンブルなど)で参列するのが一般的です。
急な訃報で喪服の準備が間に合わない場合は、ダークカラー(黒、濃紺、グレーなど)の地味なスーツやワンピースで参列しても大丈夫です。
お葬式・告別式
準喪服、喪主や近親者はより格式の高い、正喪服を着用することもあります。
法事(四十九日、一周忌など)
四十九日や一周忌は故人が亡くなってからの節目となる重要な法要であり、親族は準喪服を着用するのが一般的です。
参列者は準喪服または略喪服でも構いません。
三回忌以降は回数を重ねるごとに略式になっていく傾向があるため、略喪服(ダークカラーの地味な服装)でも良いとされることが多いです。
現代の傾向として、多くの場面で準喪服を着用していれば失礼にあたることはほぼありません。
Q8. 家族葬や密葬での喪服のマナーは?
A8. 家族葬や密葬は、近親者のみで執り行われるため、一般葬に比べて形式にとらわれないイメージがあるかもしれませんが、基本的に喪服のマナーは変わりません。
指定がない限りは、準喪服を着用するのが基本です。
「平服で」と案内された場合は、略喪服(ダークカラーの地味な服装)を着用します。「平服」については後述にある、Q11を参考にしてくださいね。
喪主・親族側の場合には一般葬と同様に、正喪服または準喪服を着用するのが適切です。
実際に火葬場にてお一人、または家族数人だけで遺影もなく来られている方もいましたが、喪服は着用されていました。
火葬式でも「喪に服す」という気持ちをあらわすため、ペット葬以外で喪服を着用されないという方はいませんでした。
Q9. パンツスーツは喪服としてマナー違反?
A9. 現代において、パンツスーツは喪服としてマナー違反ではありません。
多様なライフスタイルや身体的なニーズを持つ女性にとって、非常に実用的で適切な選択肢として広く認知されています。
介添えや移動、長時間座る場合など、様々なシーンで動きやすいというメリットがあります。
足元が隠れるので防寒対策になりますし、体型を気にせず安心して着用できるのも良いところ。
フォーマル専門店のパンツスーツであれば、ワンピースやスカートスーツと同様に品格があり、葬儀にもふさわしい装いとなります。
Q10. 急な訃報で喪服がない!どうすればいい?
A10. あわてずに、以下のいずれかの方法で対応しましょう。
通夜の場合
お通夜に間に合わない場合は、黒、濃紺、ダークグレーなど地味な色のスーツやワンピースを着用します。
無地のものを選び、光沢のある素材や派手な装飾、肌の露出が多いものは避けます。
アクセサリーはパールなど控えめなものか、何もつけない方が良いでしょう。
靴やバッグも黒で揃え、金具が目立たないシンプルなものを選びます。
お葬式・告別式
必ず喪服の着用が必要なため、量販店や専門店で購入します。
または即日発送や最短翌日配送に対応しているオンラインの喪服レンタルサービスか、購入を選んでも大丈夫です。
Amazonや楽天市場など、大手オンラインストアの中には、「お急ぎ便」や「プライム会員特典」で当日〜翌日配送に対応している喪服もあります。
私自身、急な葬儀でもネット通販で間に合った体験談です
Q11. 平服で参列とは?喪服との違いと選び方
A11. 普段着のカジュアルな服装で行くのはマナー違反です。
ここでいう「平服」は、「略喪服」を意味するので、「喪に服す気持ちを表した、地味で控えめな服装」を心掛けてください。
光沢のある素材やデニム、ニットなどカジュアルすぎる素材は避けます。
肩や膝が出るような露出の多い服装も避け、長袖や七分袖、スカート丈は膝下を選びます。
バッグ・靴は光沢がなく金具が目立たない黒のシンプルなもの。
アクセサリーは控えめなパールの一連ネックレスや、結婚指輪のみが基本です。
ストッキングは黒の無地を着用し、TPOをわきまえた服装を心がけましょう。
Q12. 受付を担当する場合の喪服のマナーはありますか?
A12. 参列者と同様に準喪服を着用するのが基本ですが、加えて「実用性」と「清潔感」に特に配慮することが重要です。
深い黒で光沢のない素材を選び、清潔感を保っていれば大丈夫です。
長時間の着座や立ち仕事、記帳や香典の受け渡しなどの作業があるため、動きやすくてシワになりにくい素材を選ぶと良いです。
パンツスーツも実用的な選択肢といえるでしょう。
靴は長時間立ち続けることを考慮し、ヒールが低めで安定感があり、履き慣れた黒のプレーンなパンプスを選んでください。
長い髪はきちんとまとめ、作業やお辞儀の邪魔にならないようにします。
派手なネイルは避け、短く整えるか、ヌードカラーの目立たないものにしましょう。
受付は参列者が最初に接する場所であり、ご遺族の顔とも言える大切な役割です。
丁寧な対応はもちろんのこと、身だしなみにも細心の注意を払い、スムーズな案内を心がけましょう。
喪服着用後の保管について
「そういえば喪服って、着用しないときはどう保管をするの?」
購入前に知っておくと、選び方も変わります!
管理の仕方次第で喪服を長持ちさせることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q13. 喪服の保管方法で注意すべきことは?
A13. 喪服は着用頻度が低い分、適切な保管が重要です。
いざという時に「カビが生えていた」「シワだらけで着られない」とならないよう、以下の点に注意して保管しましょう。
葬儀や法事の後は目に見えなくてもホコリや湿気、汗、線香の匂いなどが付着しています。
軽くブラッシングし、風通しの良い場所で陰干しをしてから収納しましょう。
特に汗をかいた場合は放置せず、早めに適切な処置を施すことが大切です。
カビは喪服の大敵!
除湿剤や乾燥剤を定期的に交換し、衣類用カバーをかける際も通気性の良い不織布製や防かび仕様の素材を選びましょう。
密閉性の高いビニールカバーは湿気を閉じ込めてしまうことがあるので要注意です。
ウールなど天然素材が使われている喪服は、虫食いのリスクがあります。
防虫剤は必ず入れ、有効期限をチェックして定期的に交換してください。
異なる種類の防虫剤を併用すると化学反応を起こす可能性があるので、ひとつ入れておけば十分です。
ジャケットやワンピースは型崩れしないよう、肩幅に合った厚手のハンガーにかけて保管します。
直射日光を避け、クローゼットの中など光が当たらない場所で保管してください。
Q14. 喪服のクリーニングはどれくらいの頻度で出すべき?
A14. 基本的には、着用したらその都度だすのがベスト。
汗をかいた、雨に濡れた、食べこぼしや線香の灰が付着したなど、目に見える汚れや匂いがある場合は、速やかにクリーニングに出してください。
放置するとシミが定着したり、カビの原因になったりします。
短時間の着用で目立った汚れがない場合でも、着用後の陰干しだけでは完全に汗や匂いが取り除けないことがあります。
時間が経ってから黄ばみやカビ、虫食いの原因となる可能性があるため、夏場はクリーニングに出すことをおすすめします。
自宅で手洗いできる喪服を選べば着用ごとに自宅でケアできるため、クリーニングの頻度は減らせます。
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定期的にクリーニングで全体をリフレッシュすると、より長持ちするように。
喪服はデリケートな素材が多いため、信頼できるクリーニング店を選んでくださいね。
Q15. 自宅で喪服を手入れってできるの?
A15. 「ウォッシャブル」表示がある場合は、自宅でのケアが可能です。
必ず製品についている洗濯表示(タグ)を確認し、手洗い可能か、洗濯機マークに「手洗いコース」の指示があるかを確認します。
おしゃれ着用の中性洗剤を使い、水またはぬるま湯で優しく押し洗い、または洗濯機の手洗いコースで洗います。
脱水は短時間で済ませ、乾燥機は使用しないでください。
洗濯後は形を整え、ハンガーにかけて風通しの良い場所で陰干しします。
ウォッシャブルでない喪服の着用後は、柔らかい衣類用ブラシでホコリや小さなゴミを優しく払い落とします。
数時間〜半日程度、風通しの良い場所で陰干しし、湿気や匂いを取り除きます。
すぐにクリーニングに出さない場合には衣類用で無香料の消臭スプレーを適切にかけ、完全に乾かしてから収納しましょう。
汚れた喪服の応急処置
水溶性の汚れ(コーヒー、お茶など)は、乾いた清潔な布やティッシュで軽く押さえ、こすらずに水分を吸い取ります。
ファンデーションや油性の食べ物など油溶性の汚れは乾いた布で軽く押さえた後、中性洗剤を薄めた液を別の布に含ませ、汚れの周りから中央へ軽く叩くようにしてなじませます。
その後、水を含ませた布で洗剤を拭き取り、乾いた布で水分を吸い取ります。
応急処置後は、できるだけ早くプロのクリーニングに出してください。
自宅でのシミ抜きはシミを広げたり生地を傷めたりするリスクもあるため、不安な場合は触らず、すぐにクリーニング店に持ち込むのが最も安全です。
Q16. 喪服にシワができた場合の対処法を知りたい
A16. 喪服にシワができてしまった場合でも、あわてずに適切な方法で対処すれば、きれいにすることができます。
お風呂の蒸気を利用する(軽いシワ向け)
お風呂に入った後、浴槽にお湯が張ったままの浴室に喪服をハンガーにかけて吊るします。
扉を閉め、蒸気を充満させて15分〜30分程度放置します。
その後、風通しの良い場所で陰干しすると、蒸気の重みでシワが自然と伸びやすくなります。
衣類用スチーマーを使用する(一般的なシワ向け)
喪服の裏地から、生地に直接触れない程度に少し離して蒸気を当て、優しく手で生地をなでるようにしてシワを伸ばします。
部分的なシワに効果的で、アイロン台を出す手間も省けます。
当て布をしてアイロンをかける(しっかりしたシワ向け)
必ず洗濯表示を確認し、アイロンが可能か、または温度設定をチェックします。
喪服を裏返し、テカリ防止のために必ず当て布(綿の白い布など)をします。
低温から徐々に温度を上げ、生地を傷めないよう、軽く押さえるようにして短時間でアイロンをかけます。
黒い生地はテカリやすいので、細心の注意を払いましょう。
クリーニング店に相談する(深刻なシワや自信がない場合)
深いシワや、自分で対処するのが不安な場合は、迷わず専門のクリーニング店に相談しましょう。
プロの技術で、生地を傷めることなくきれいに仕上げてくれます。
いずれの方法でもシワが伸びたらすぐに着用せず、形を整えてから十分に冷まして湿気を飛ばしておいてください。
防しわ加工の素材を使用した喪服ならば、シワも気にせずすぐに着用できます。
座りジワができにくいから着用中もキレイなままですし、遠方の葬儀には持ち歩きやすいので、機能性にも注目して選んでみましょう!
喪服の買い換えや着回しの疑問
「手持ちの喪服はあるけれど、買い換えるべき?」
「喪服って、着回しできるの?」
このようなふとした疑問について、ぜひぜひ回答を読んでみてくださいね。
Q17. 喪服っていつ買い替えるべき?
A17. 喪服は頻繁に買い替えるものではありませんが、以下のようなタイミングで買い替えを検討すると良いでしょう。
体型が大きく変化した時
出産や加齢による体型変化でサイズが合わなくなったら、無理せず買い換えてしまうのもおすすめです。
特に50代以降、以前は気にならなかった部分(二の腕、お腹周りなど)のカバー力が欲しいと感じることも増えるので、ゆとりのあるデザインへの買い替えも検討しましょう。
昔の喪服ってタイトなフォルムのうえに、ストレッチ性のない生地を使用していたものが多かったです。
体型が変わらなくても着心地が気になるなら、楽で動きやすい喪服にするのも◎
60代以上も見通して、身体に負荷がかからない喪服もチェックしてみてくださいね。
50代向けにおすすめの喪服をたっぷりとピックアップしました!
デザインが古くなったと感じた時
喪服のデザインは流行に左右されにくいとはいえ、ガッツリ肩パッドが入っていたりウエスト位置が不自然だったりなど、時代遅れに感じるデザインは買い替え時です。
特にパンツスーツなどは、時代のシルエットの変化がでやすいので、気になったらチェックしてみてください。
生地の劣化や汚れが目立つ時
色あせ、テカリ、黄ばみ、カビ、虫食いなど、クリーニングでも修復できないダメージが目立つ場合です。
喪服は濃く深い黒ほど高品質の証なので、色が他の参列者と比べて薄いと、安っぽく見えてしまう可能性もあります。
立場が変わった時
結婚して親族の付き合いが増え、より格式の高い喪服が必要になったとき。出世や転職などによって、社会的立場が大きくなったときなどです。
葬儀の喪主や近親者としての気品が必要になった場合にも、喪服を買い換えるきっかけになるでしょう。
ライフスタイルや価値観の変化
- 介添えや小さな子どもとの参列などで動きやすさを重視したい
- ウォッシャブル機能など、手入れが楽な喪服に買い替えたい
- ミニマリスト志向になったので、着回しがきくシンプルな一着に絞りたい
・・・など、好みやスタイルによって、喪服に求めるものが変わったときも検討してみるのがおすすめです。
Q18. 法事以外で喪服を着回すのは可能?
A18. 基本的に喪服は弔事専用の服ですが、あえて着回すことを前提に作られた喪服ならば可能です。
結婚式・披露宴
- 明るい色のボレロやジャケットを羽織る
- コサージュやブローチ、華やかなネックレス(パールの2連など)をあわせる
- パステルカラーやゴールド・シルバーのバッグ、パンプスを合わせる
- ベージュのストッキングにする
全身真っ黒は避け、あくまでお祝いの席にふさわしい華やかさを加えればOKです。
入学式・卒業式
- 喪服のジャケットをそのまま活用し、スカートやパンツを明るい色にする
- ワンピースの上に明るい色のジャケットを羽織る
- 明るい色のブラウスや、フリル付きのトップスなどを合わせる
- コサージュやネックレス、明るい色のバッグや靴で、お祝いの雰囲気を演出
喪服特有の深い黒は慶事ではやや重い印象を与えるため、明るい色とのコントラストでうまくバランスを取ると良いでしょう。
パーティー、食事会など
ワンピース単体で、カジュアルなジャケットやカーディガンを合わせてみる。
華やかなロングネックレスや大きめピアスを合わせることでも、雰囲気を変えることができます。
ジャケットと小物で雰囲気ガラリと変わります!
↑ 結婚式はベージュのストッキングを着用くださいね
Q19. 親から譲り受けた喪服を着ても良い?
A19. はい、問題ありません。
故人やご先祖様への敬意を表し、ものを大切にするという観点からも良いことです。
下記の注意点だけおさえておきましょう。
サイズが合っているか?
体型は人それぞれ、また年齢とともに変化します。
肩幅、着丈、袖丈などがご自身の体に合っているか、必ず試着して確認しましょう。
必要であればお直しを検討してください。
生地の状態(色あせ・劣化)
古い喪服は、光沢がなくなっていたり部分的に色あせしていたり、生地が傷んでいることがあります。
特に黒は、色あせが目立ちやすい色。
色が薄すぎないか、テカリが出ていないかなどを確認しましょう。
カビや虫食いがないかもチェックします。
デザインは時代に合っている?
喪服のデザインは流行に左右されにくいとはいえ、数十年前のデザインだと不自然な場合もあります。
極端に古いデザインは悪目立ちしてしまう可能性もありますので、客観的に見て判断しましょう。
保管状態はどうだった?
長期間保管されていた喪服は、特有の匂いが付着していることがあります。
必ず着用前に陰干しするか、クリーニングに出して匂いを取り除きましょう。
少しでも不安がある場合は無理に着用するのではなく、新しい喪服の購入やレンタルを検討してみてください
大切なのは、故人への弔意と、場に対する敬意を示すこと。
「大丈夫かな?」と不安な気持ちで参列すると、お別れの気持ちも十分にあらわせません。
サイズがあっていないと不慣れな場で緊張し、心身共に疲れてしまいます。
迷いなく、自信を持って着用できるかどうかで判断してみましょう!
令和の喪服マナーは進化している
レディースも服の購入前に知っておきたい基本的なマナーやシーン別、着用後の保管についてQ&Aにてまとめてみました。
サイトによって「パンツスーツはNG!」「喪主が和装じゃないのはマナー違反」などの記述もありますが、現代はだいぶ異なります。
昭和のマナーを引きずったまま、平成の古いルールをコピペしただけという場合もありますので気にしなくて大丈夫です。
喪服に限っては、フォーマル専門店の方が最新のマナーを熟知していますので、信頼できるショップで購入したアイテムならば問題ありません。
自分にあった喪服を選び、安心して葬儀や法事に参列できるよう、参考にしていただけたら嬉しいです。
初めての葬儀参列にはこういうセットも便利♪
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喪服とバッグが自分好みの物が選べるだけじゃなくって、
↓ 小物は3点まで好きな物が選べます♪
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